マーケティングと建築

昨日は先週一週間で上海市内を調査し、それを踏まえて「局門路」の問題設定についてのディスカッション。

不思議な事に、一週間経過すると、最初に問題であると思っていた事や、おもしろいと思っていた事がそうでなく見えたり、

また新たな問題点や特徴などが見えてきました。

「住まう」と「訪れる」ことには大きな違いがあるのだと改めて感じました。


その他には Herzog & de Meuron や Steven Holl のプレゼンテーションから見る中国における戦略など興味深かったです。


その後は人、インフラ、スペース、プログラムにメンバーそれぞれの「なんとなくな気づき」を分類していきこの場所にどういった問題点があるのか、足りないものは何か?など議論しました。

賃料をあげるために何をブランドにするのか?


事業性という普段日本ではなかなか設計講評の場で話に出てこないキーワードについて考える事はとても良い機会だと思います。

こういった作業の反復によりこの場所のブランドをあぶり出し、具体的な建築へと落とし込む作業がこれからは続いていきます。



マーケティングと建築」の関係性は日本の建築教育ではベーシックな事柄ですらあまり触れられていないように思います。


現在、日本の商店街の問題や、郊外ショッピングモールの問題というのはこういった事象に直結しているはずなのにどうしてだろう。



国のバックグラウンドを比較することで見えてくることがたくさんあります。