Stripes Park

今回のサマープログラムで僕が提案したものです。

「Stripes Park」

上海市局門路におけるパブリックスペースの再定義。

僕はパブリックスペースとは「誰でも、いつでも、どこでも」使える場所のことだと定義しました。

そのような場所は現在グランドレベルではごく当たり前のように存在していますが、それを地上レベルに加えて上層部にも設けることにより、賃料を「建物全体」と「通り全体」で平均化しエリア全体の賃料を向上させるというのが今回の提案です。

現在のベーシックなテナント+マンションという構図の中間層に誰もが使うパブリックスペースを加える事によって、建物内における下層部主義のテナントと上層部主義のマンションが上層にも、面的にも反復していくようなビジョンを提示しました。

各建物を中間層ごとにつないでいき、それを一つの通り全体で行う事によってパブリックな場所は線状につながり将来この場所に大きな公園を形成していきます。

各物件の一つ一つは道のような、広場のような、大きな公園を有しており、これまでの高層マンションに新たな付加価値を与えます。


以上の内容で今回のテーマである「局門路の賃料を上げる」ということに自分なりに答えを出しました。


講評では僕の作品に対して「ゲリラ的開発」という評価をいただきました。

万谷さんは今回、政府やディベロッパーの立場からコメントをしていただき、僕の案は空き家ができた場所から少しづつできるため初期投資が少なく法律や合意形成を必要とせずまさに「ゲリラ的」に開発ができるのではないかという事を言っていただきました。その反面、収益をどうやって上げていくかについてはあやしいとのこと。

小野さんにもやはり収益性を指摘されました。人が集まるための戦略が僕の提案した建築には組み込まれておらず公園を中間層につくってそれを積み上げるだけでは人は集まらないのではないか?というコメントをいただきました。


今回提案した建築でスポーツイベントをやったり、この空間でしかできないスポーツ競技を開発したりするともっと賃料というキーワードにたいして説得力が増したかもしれません。ブラッシュアップがまだまだ必要です。


今回の課題を通してこれまで大学では教わる事がなかった「建築の収益性」について考えることができたのはかなり収穫でした。

このブログをご覧のみなさんにご講評いただけると幸いです。