履歴書

建築家・安藤忠雄 の「仕事をつくる 私の履歴書」という本を読みました。


安藤忠雄は学閥が根強く残る建築業界において大学に行かず独学で建築を学び、建築業界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」などを受賞した

日本を代表する建築家の一人。

その現在までの履歴が書かれた本です。


安藤忠雄は僕が建築学科に入学するまでに覚えた二人目の建築家。

それまでは全然知らなかった僕の知った建築家の一人目は大学受験のときに知った丹下健三、その次に知った建築家が安藤忠雄

大学2年生の夏に瀬戸内海周辺を旅していたときにいくつもの作品を訪れたことを思い出した。


本からもわかるけど、安藤忠雄は要所、要所で重要な人物との出会いが多くのきっかけを生み出しているのだと知った。

どこで、どうして出会ったのかは明記されていないけど、たぶんそういった「つながり」を大切にしてきた人なのだと感じた。

彼が海外で活躍し始めたのもそういった一つ一つの積み重ねを続けてきたからだと思う。

元プロボクサーで一匹狼のように見える一面もあるけど、この本の中では度々「チーム」について書かれている。


「一人でできること」は限られている。

チームをどうやって組織できるか。

日本が生んだ建築家の巨匠・安藤忠雄はそんなことを訴えているように見えた。