the whole

今週は昨年からずっと紆余曲折していた北朝鮮付近で進めているプロジェクトの最終プレゼンテーションの資料提出終了。

何日ぶりかもうわからないくらい久しぶりの定時19時に帰宅。

早く帰ると逆にソワソワしてしまう自分です。

その後、同期であり同居人の一人、やまだ氏と日本人街の古北にあるつけ麺屋へ。

仕事終わりに古北に行くようになったかと二人でしみじみ。なんか社会人っぽいねという会話に。w

まつお氏も今度は是非。



今週は事務所で半年に一回のペースで行われているスタッフとボス+上司との面談もありました。

普通の企業だったらこういった面談はあるんですかね?

この面談では去年から今年にかけての事務所全体の経営のこととか今年どうするかとかをボスや上司から聞きます。

逆にスタッフも何か要望があればこの場で言えます。

今事務所全体が30人弱なのでスタッフそれぞれの意見を汲み取りすべてを反映させていこうと思ったら相当大変だなと

自分は一年目のペーペーなので別にそれを集計する立場ではないけどそんな事を少し思ったり。


ボスがよく言っているのはスタッフが50人を超え始めると組織のあり方が変わるということ。

僕にはその50という閾値がまだピンときていないけど、

今では世界規模になった設計事務所のOMAに在籍していたボスならではの経験から導かれた数字なのだろう。

今後自分もその数字を実感する日がもしかすると来るかもしれない。




自分自身は今この時期に来れてよかったなと思う点はいくつかあってその一つは組織の規模です。

30人というとどんな規模かと言うと

中学校の1クラスぐらい。地域によってばらばらだろうけど自分の地元はそのくらい。

自分の中学校の時を思い返すとその規模は

みんなの名前を覚えていて、

だいたいどの人とも話したことがあって

部活は何やってるか知っていて

どこに住んでるか知っていて

どんなキャラなのかだいたいみんながお互いに知っている

そんな規模でした。


僕が独自に感じている今の事務所はまさにそんな感じです。


これから仮に人数が増えて行くと仕事の進め方やこういったお互いのキャラの認識の密度は必然的に変わっていく。


高校のときは同じ3年間でもクラスが8クラスで名前は知っていても話した事がない人はたくさんいた。

そうなった時に組織全体をとりまとめていく手法はどんなものになっていくだろうか。

それが仮に学校だったら

先生(ボス)→学級委員(プロジェクトリーダー)→生徒(スタッフ)という構図になり

部活だと監督(ボス)→キャプテン(プロジェクトリーダー)→部員(スタッフ)→後輩部員(新入スタッフ)という構図になる。


先生(ボス)も小学校は一人の先生が一つのクラスを受け持ち、ほとんどの科目を一人で教えているけど

高校になると科目は専門別になる。

知能発達的な意味合いもあってそうなっているという見方もあるけど、単純に規模という見方もできる。

これが日本におけるトップダウン式の組織形態の代表例だと思う。

これは政治や企業(比較的人数の多い)も同じ見方が結構できる。


建築やデザインという職業もまたアトリエ型、組織型と大きく分類できるが

今いる事務所は本当にその中間的な時期。

トップダウンの要素もあり、分業的な部分もあるけどギリギリのところで各人が動いているような印象。


そんな状況のなか今後どちらに舵を振るかでこれから会社のブランドは大きく変わって行くと思う。


そうなったときに今の状況はもう当たり前にはならなくて新人が会社全体の方向性に意見を述べたりとかできなくなっていくかもしれない。


そう考えるとデザインについて学ぶと同時に経営のことも話がきけるのは貴重な時期に自分が在籍していると思わざるをえない。


目の前の状況に対してのめり込む事も大切だと思う一方で俯瞰的でありたい自分が今はいます。


クリエイティブでありつづける集団とは?