ふつう
映画を久しぶりに見ました。
「横道世之介」
この前、上海で行われていた国際映画祭のときにピックアップされていて気になっていたものを、
ずっと見ようと思って随分時間が経ってしまった。
まず、結論から言うと、こういう映画が自分は好きです。
見る人によってはストーリーに起伏があまりないように感じてしまうかもしれないけど
どこか日常の生活の風景を切り取ったような、
特別じゃないないけど、繊細な感じがすごく落ち着く。
主題歌のアジカンの曲もなんだか、喧騒の中にいるとほっとするような曲。
「ふつう」って褒め言葉かな?
「いい人」と同じように内容のない言葉のような気もするけど
「ふつう」って言葉のように両義的な意味をもつ言葉って日本っぽい。
白、黒、はっきりではなくその間のグレーがどこまでも続いていくような。
そっちの方が想像は膨らむし、楽しい。
特別ではなく「ふつう」であること。
そんな感性をいつまでも忘れないようにしなければ。
上海はもう秋が近づいてきています。