仕事について
残り時間のカウントダウンはもうとっくの昔に始まっている。
焦る気持ちはもちろんあるのだけれど、
やらなければいけない事、やりたい事はそう簡単に一致しない。
だから、その中で少しでも楽しさを見つけて、拡げていく。
組織の中でそれを拡げすぎると本来やりたかったことからどんどん遠ざかっていってしまう
というパラドックスにたまに陥るのだけれども、まぁそれも勉強。
何かにきっと繋がると信じるしかない。
きっとその総体が自分の得意技に繋がっていくし、誰かが必要とするものに繋がっていく。
そう思えば、結構なんでも前向きにやれるものだ。
めんどくさい事はだれもやりたくない。
しかし、めんどくさい事こそ独占的な仕事になるのだ。
というのが社会人になってよくわかった。
そもそもサービス業なんて「誰かのめんどくさい」ことを代行するから商売になるのであって、
そうじゃなければ商売になりえない。
建築設計はサービス業なのである。
先々週から始まっていた南京で始まる会社にとってビックプロジェクトは何とか良い方向に進んでいるようでなにより。
僕が貢献できたことなんて、全体の数%にしか過ぎないのだろうけど、携わったものが契約に繋がり、
さらに、それが実現する可能性が高いと嬉しい。
先週はその施主が総勢10名で来社。
現在の進捗状況の報告を行う機会だったが、
1人がしゃべり始めると残りの9人もしゃべりだし、結局10人全員が一斉にしゃべりだすような中国独特の会議だった。
聖徳太子がもし現代に生きていたらびっくりするかもしれない。
通説通りならばキャパ的にはギリギリ大丈夫か。
それを丁寧に聞いて、まとめて、建築に反映して行く。ということを何度も何度も繰り返す。
建築はめんどくさい。
だから、楽しいのだ。
簡単にクリアできるゲームほどつまらないものはない。