音
プロポーザルの提出が終わり、久しぶりの投稿。
そして、ずっと気になっていた博多駅近くのD&DEPARTMENT FUKUOKAを訪問。
外壁の装飾を取り除いたそのままのようなファサードが特徴的な建物。
D&DEPARTMENTは学生のときからナガオカケンメイに興味があったこともあって、これまで全国の色々な場所を訪問してきたし、ほぼ出版された本も読んだ。
ここにはカフェも併設されていて、その土地ならではのものが堪能できるようになっている。
そこまでは本を読めばだいたいのことがわかる。
ただ、他の店舗と大きく異なるのは、ここはオープンタイプのキッチンで、包丁で野菜を切る音や、炒める音がすごくよく聴こえること。
あまり飲食店に行ってそういうことを意識していなかったこともあるが、顧客にサービス(提供するまでのプロセス)が見えるという安心感みたいなものってあるなと感じた。
だれもが見えないものを待つことに不安があって、出来てしまえば、これまで気にしていたことなんて嘘みたいに忘れてしまうのだけれど、その「できる過程」が不透明なものが多すぎて、物事が前に進まないという弊害を最近よく感じる。
きっとそのプロセスを共有できれば、もっとそれが愛着にも繋がるだろうし、消費されるものでもなくなる。
「ロングライフデザイン」
プロダクトデザインだけでなく、建築にもそういうことが必要なのだ。
D&DEPARTMENT FUKUOKA
http://www.d-department.com/jp/shop/fukuoka/