だれも知らない建築のはなし
近所の映画館で上映があったので見てきました。
実はこの映画は去年、ヨーロッパを放浪中にベネツィアに立ち寄った際にヴィエンナーレの中で一度目にしていたもの。
日本館の展示内容の一つがこのインタビュー映像でした。
その時は、淡々とインタビューが流れて日本のポストモダニズムとそれ以降について語っている印象を受けたが、
2回目の今回は、再編集された事もあってか、凄く見ている人(建築関係者とくに若者)へのメッセージのような印象を持った。
最後に伊東豊雄のメッセージで終わるあたりもかなり意識的に思えた。
結局、丹下健三、黒川紀章、安藤忠雄のような世論の中の「建築家」という存在の必要性が次第に薄れてきているような時代に
あなたは社会にどうコミットしていくのか?というメッセージ。
それはコミュニティデザインなのか?
建てない建築家なのか?
リノベーションなのか?
まちづくりデザイナーなのか?
ワークショップか?
それとも別の存在としてか?
縮小していく国における建築家のあり方とは?
何かそういう事を考えるきっかけを与えてくれる映画でした。
前職の職場でよく登場していた福岡地所の藤さんや福岡のキャナルシティ、ネクサスワールド、宗像大社なども登場し、個人的には
すごく身近な出来事のようにも感じられました。