Japanese Identity


(上海老街)

(yuyunan gardenのくり抜き門)

(yuyunan garden内部)

(金融中心)

(8号橋-1)

(8号橋-2)

(8号橋-3)

今週は上海市内のfフィールドワークです。

今日は上海老街 → yuyunan garden → 金融ビルエリア → 8号橋という流れで訪問しました。


・上海老街は上海の中でも最も中国的な場所と言われるほど伝統的江南デザインの建築物が立ち並ぶ場所。

・yuyunan gardenは江南古典庭園の名園と言われ、1559年に最初の庭が着工されました。大きさは約2万平方メートル

・金融ビルエリアは日本でもよく目にする高層ビル群のあるエリアです。

・8号橋は「創意園」と呼ばれるジャンルの建築物で、上海で一番最初につくられたブレーキ工場をリノベーションして、クリエイティブオフィスがたくさん入ったものです。


今日の日記のタイトルである「Japanese Identity」について


上海老街とyuyunan gardenを訪れたときに感じた事ですが、この二つを見たときに、とても日本的だと思いました。

日本的というのは自分が日本人であるからですが、中国人から見ると日本の庭園は中国的に見えるのではないでしょうか?

つまり、日本のオリジナルと呼ばれているもののルーツは歴史的に見ても中国から輸入されたデザインの影響を大きく受けているのだと改めて感じました。

それを「美しい」と思う自分の感覚というのはやはり、西洋の価値観ではなく東洋の価値観なのだと思います。

yuyunan gardenを見たときも、ヨーロッパの庭というよりは、京都の庭と少し印象がダブったし、プランニングに関しても

直接的ではなく間接的、つまり「趣」や「儚さ」、「曖昧さ」を大切にする気遣いのようなものが各場所にあったような気がします。


僕はよく「歴史はつくられたものである」という事を学校で先生からよく言われていますが、上海老街と

yuyunan gardenを見たときは、日本の教育で教えられたデザインの背景というのはすごく理にかなっているなと今日は腑に落ちました。


自分の大学では建築史は西洋と日本しか教わった事がなかったので今日は一つ発見した気分です。

大学の建築や都市の事例研究を行う際にはよく「ヨーロッパ」や「アメリカ」の事例が登場し引用や応用がなされますが、日本人に対して実はすごく深いところで共感を生むことができるのはやはり「東洋的価値観」なのではないでしょうか?


そんな事を感じることのできた一日でした。


中国、深いです。