上海のDetail

先週末、母校の先生達が来上海。

最近の母校はアジアの大学と交換留学やWSを初めとして、交流が盛んだという。

今回の訪問も杭州でのWSの準備やレクチャーだそうだ。

教授の一人は中国の大学で客員教授として教壇をとっているという。

今回恩師は所用で来れなかったそうだが、研究室に所属していなかったにも関わらず

こうやって今でも気にかけてくださる先生方に本当に感謝。

前日の会食のときに中国の建築事情について話す機会があり、翌日教授陣を市内の建築へ案内。


何度も訪れている建築も教授達と見ると個人レクチャーを受けているようで、

これまで気づかなかった点にたくさん気づく。

鋭い質問に答えられない自分の勉強不足を再度痛感。

今回ご案内した先生の一人はアメリカの大学に勤められていたこともあり、

中国の比較対象として日本のみだけでなく、アメリカの事例とともに色々教えていただく。

先生曰く、中国の施工精度はアメリカも近いところがあるという。

日本は職人が熱心な分、プライドもあるため、設計者から注意をしなくてもビスの並びが揃っているのだという。

設計者として実は施工精度の粗い環境のほうが細かなディテールを考えるうえで鍛えられるのかもしれない。

一緒に見ていて思ったのは、本当にこの人たちは建築が大好きだということ。

それが何も言わなくてもこちらにもすごく伝わってきた。

僕も50歳を過ぎても目を輝かせて建築について話せる人でいたいと思った。