中国美术学院民俗艺术博物馆 隈研吾
上海時代友人の結婚式に呼んでいただき、久しぶりの上海。
まだ自分がいた頃、王澍建築を見に行った時に建て方をしていたので、あれからもう5年近く経ち、ようやく見学できる日が来た。
あのときに比べて随分自分も建築の見方が変わったと何度も足を運んだ場所に来ると改めて感じる。
茶畑だった斜面地に沿って建てられたプランはもともとの地形を緩やかに拾って程よい勾配で繋がっている。
平面的にはグリッドではなく、平行四辺形を用いているということで、外観の印象以上に内部が広く感じたのはそういうことかとプランと照らし合わせて納得。
同一面積でも対角線が長くなりより奥行きが演出できるのは簡単なようで、すごい発見。面積が厳しいときなどに有効になりそう。
全体で感じた事はディテールの数を限定していたこと。
海外、特にまだ技術が成熟していない国で建築をつくるときには鉄則だと思うけど、その辺をちゃんと押えているところがさすが。
でもその限定されたディテールが汎用性をもってかつ、全体に反復して使えるようにそれぞれの精度が高くないといけない。
ファサードのディテールも限定されており、その反復で全体が構成されているが、中国でしかできないマンパワーで、パラメトリックなファサードをつくり表情を多様にしている。
屋根の防水は帰ってきて図面をみてもわからなかった。
デッキプレートと瓦の間に何かあるのか。。。
■中国美术学院民俗艺术博物馆
■設計:隈研吾
■行き方(上海から)
杭州東駅から中国美术学院象山校区までタクシーで(約片道150元)