健康的なまち


「まちづくり」という言葉がもう特別で真新しい意味を持たなくなって久しい。

それだけ、世間に浸透してきた証だと思う。


日本全国各地で観光、若者の誘致、雇用の創出、ゆるキャラB級グルメ...が生まれて、そのほとんどが、最初に始めた場所に追いつけず、劣化コピーで終わってしまう。


情報化社会というのは確かに場所を超え、時間を超え、昔になかった価値を生み出した。

それと同時に、考えない人も同時にたくさん生み出した。


劣化コピーは表層だけのコピーであって、本当はまちを元気にする起爆剤はまちのあらゆる資源とセットであるということを忘れ去られているように感じてしまう。


月初めの休日中に大分県耶馬渓に行った。

圧倒的な美しい大自然、点在するパン屋さん、唐揚げ屋さん、飲食店、カフェが旧鉄道跡を再利用したサイクリングロードによってつながり、街全体がひとつのコースになる。

なにか、これを体験したときにすごく、無理をしていない感じがして心地良かった。


人口が減るというのは確かな事実。

もう全てのまちは、誰かのまちと同じようにはならない。

身の丈にあった「まちづくり」

周囲と違うことを受け入れることによって、そこだけでしかできない体験を創れるはず。


バーチャルな世界はリアルな体験と物質の存在価値を際立たせる。


近場で良い場所を見つけました。