現代のお寺の役割
2年前から取り組んでいた福岡県直方市植木にある
お寺の門信徒会館・納骨堂 が竣工しました。
お寺は本来、仏像が祀られ、出家者が住まい、修行を行う場所ですが、
江戸時代には寺子屋の登場によって学び舎のような使われ方をしたり結婚式をしたり、お葬式をしたり、縁日がおこなわれたりと
地域の人々にとって日々の暮らしの延長線上にある場所ではないでしょうか。
少し特別な場所ではあるけれども、身近な存在。
そんなお寺の門信徒会館・納骨堂として多くの人に利用してもらえる建築になってほしいなと願っています。
これまでの道のりは途方もなく長かったけれど、それを登りきった景色は何事にも代え難い素敵なものでした。
建築をやっていて、そしてこのプロジェクトをやり切れて本当に良かった。
不思議なことに自分には建築をやっていて、つらい事や苦しい事の後にそういった瞬間がある一定の周期でやってきます。
その一瞬が僕に建築を続けさせてくれているように思います。
建築の神様がまだこっちを向いてくれているのかもしれません。
こっちを向いてくれている間は続けてみようと思いました。