3日で160個
「上海市局門路の賃料を上げる」というテーマのもと今週はとにかくアイディアをアウトプットする期間でした。
先週のフィールドワークをふまえ、メンバーで3日間アイディアを出し続けました。その数約160個。
サテライトオフィスの壁がアイディアですべて埋まりました。
インフラ、プログラム、人、スペースを自由自在にに組み合わせて「あたらしい」をつくるという作業を何度も反復。
この手法で作業を進めていくと最初は全く関係のなそそうなキーワードが結びつき「あたらしいアイディアの卵」が生まれていきました。
今回各自が取捨選択したアイディアをもとに空間へと落としこんでいきます。
僕は賃料を上げるために考えた事は「集合させる」ことです。
印象に残るエリアや都市には特徴が必ず特徴があります。
しかし、フィールドワークを終え、局門路をもう一度歩き、一言でこのエリアを表現しようとすると少し躊躇してしまいました。
たとえば、秋葉原は「オタク」「家電」、表参道、渋谷は「ファッション」。。。など代名詞となるキーワードがすぐに思いつきます。
こういったキーワードはどうして生まれたのでしょうか?
僕はあるカテゴリが密集したことによって生まれたのではないかと考えました。
生まれるにあたっては歴史的な背景が大きく影響を受けていると思います。
例えば貿易の拠点であった、場所はそこだけが欧風建築が密集したり、独自の食文化が形成されたり。。。
今回の対象敷地の不規則な歩道とストリートと奥行き、間隔の異なる建物の配置を活かし、ブランドを形成する手法としてソーシャルネットワークサービスのコミュニティを参照しました。コミュニティはある同じ趣味をもつもの同士が集合し意見交換をしたりオフ会をしたりしています。
これを都市規模でトレースし、ストライプ状に局門路に羅列します。
そうすると単なるビルが並んだストリートでも奥へ入っていくとレイヤーが代わりこれまでいたストリートとは種のことなる通り
へと変わります。そのストリートには同じ種のテナントやオフィスが続き、ストライプ状の街が続いていきます。
既存の建物は間隔が一定にもうけてあるので、同じストリート内でもスケールの異なる外部空間が出現します。
このように専門店街を平面的に積層させていくことによって隣の通りにも波及効果をもたらすような計画を考えました。
ある通りに入るとそこはずっとカフェの通りだったり、花屋さんだったり。
そんな状況を立体的に積層、接続させていく事によって偶発的な出来事を期待します。
来週はこれを具体的な空間へと落とし込んでいきたいと思います。
「 Stripes department 」
ディベロッパーと政府の人の前でどこまでプレゼンできるかわかりませんが、僕はこういった考えをできる限り伝えていきたいとおもいます。