九州学生建築家ポートフォリオ展「be」会場デザイン


10月9日ー10月14日10時から17時まで小倉・中屋ビル4Fで開催されている
九州学生建築家ポートフォリオ展「be」。の会場が完成しました。


「名前のない場所をギャラリーに」

今回の展示会場は築50年の中屋ビルである。

中屋ビルは2011年より中屋興産株式会社が中心となって古いビルを活用した文化芸術創造のためのクリエイターや商店主のための拠点づくりなどが進められているリノベーション物件の一つ。 http://www.forum-3.org/

ビルは時間をかけて徐々にリノベーションされていき、現在では多くの部分が改修され新たな付加価値を帯び始めている。

その中でも今回、展示会場として選定した4階の階段踊り場はまだ手の加えられていない場所の一つであり

普段の生活においては通路の一部分で、ビル内では「ただ通り過ぎる」ところである。

しかし、この場所は何の偽りもないビル本体の歴史を知る開かれた場所であると考えた。



「むき出しのスプリンクラー。」

「錆びたダクトスペース。」

「何度も舗装された金属の床。」

「少し色あせた壁。」

「小さな窓から見える小倉の屋根」

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これらは、中屋ビルを支えてきたノンフィクションの集積。

ビルの素肌を垣間みることのできるこの場所には雑多な中にも、どこか純粋で、透き通った魅力を感じた。

そのような場所を展示空間にすることによって

普段は通り過ぎるだけの場所が、ギャラリーへと変わり

訪れる人と、この歴史あるビルとをつなぐ事ができるのではないかと考えた。

作品と同時にこのビルの歴史を伝え、人と人、人とビル、人とマチをつないでいくような会場構成を目指した。



詳しくは http://tonica-kitakyu.main.jp/top/ で。