家づくり

昨日は昨年インターンでお世話になっていた設計事務所が現在進めている住宅プロジェクトのお手伝いに。

躯体はもうだいたいできていて、今は室内の塗装作業に入っています。

下地のパネルの隙間をパテで埋めていき、平滑にしたあと塗装が始まります。

昨日はお施主さんも一緒に作業に参加されていました。

このように、建設段階から施主が家づくりに関わると、普段は目にすることがない「壁の向こう側」を知る事ができるのではないでしょうか。

柱はこうなっていて、壁はこうなっているんだと言う事を、作業を通して知る事ができると思います。

そうすると、少し壁に穴があいたときも、修復の方法がわかるので、自分の家を自分で修理できる状況が生まれるような気がします。


今は技術力が向上しほとんどの家がオートマティックにつくられ、契約を結んで数ヶ月で完成品をすぐに渡されるということが当たり前のようになっていて、壁の向こう側はどうなっているのかわからないので、不具合が生じるとすぐにお客様センターなどに連絡をすることが当たり前になっていますが、家は人が一生支払っていく個人財産なので、自分の身体のようなものであってもいいように思います。

使い手がその構造や仕組みを理解していると、建物の寿命も30歳とは言わずにもう少し長くなるのかなと。

野球少年の使い込んだグローブのように深く、味わいのある建築。


消費や経済が優先されるこの時代に「使い込まれた建築」はとても貴重な存在になるのではないでしょうか。