「中央」と「地方」
昨日、上海の友人から連絡があり上海に遊びに来ていた
北京に拠点をもつ設計事務所のUAA http://www.uaabj.com/#index のスタッフの人たちと飲みました。
話しているとマクロな視点では対外国人が「中国」という土壌で抱える問題はそんなに違いはないよ
うに感じたけど、
ミクロな視点で言えば
ボスが中国人か?、外国人か?
拠点を置いている場所が政治要素が強い場所か?商業要素が強い場所か?
という入口の段階でかなり分岐してる印象を受けた。
その入口のあとに続くツリー構造がどんどん分岐していったときに結果としてできあがるものが
同じ「中国」でもまったく別物になってしまうロジックは、きっと、そういうこと。
別の国から見れば「中国」という一つの枠組みで見えるかもしれないけど
実際に見比べると
北が好む、同じ材料、同じパターンで大面積をぶわーっと覆うデザイン、
南が好む、とにかく色々な材料、色々なパターンを同じ建築、同じ敷地内で用いるデザイン
ってのがあるらしく、
その決定要因が都市構造(政治のための建築か経済のための建築か)に影響を受けるっていう話は
日本が「環境」を切り口に建築が場所ごと変容していった事に似ていると感じるとともに
プラスαの部分で外部からの印象が全然異なってくるのは興味深いなと。
上海はそういった意味で日本人が非常に住みやすい都市なのだと。
住んでいたらいつの間にか意識的になることすら忘れてしまうけど、
いい意味でも、悪い意味でもここは中国の中で特異な場所であることは間違いない。
慣れてきたことで、できる事と
慣れてきたことでできなくなってしまう事がある。
こういう機会に気づかされたことを忘れないようにしなければならない。