美人、八方美人

昨日は去年からずっとバイトさせてもらっていた設計事務所の所長さんが

僕がもう今月末に上海に行くからということで食事に誘ってくれて

自分では絶対行けないような小倉にあるお寿司屋さんやバーに連れて行ってくれました。

逆に僕がお礼をしなくてはいけないくらいなのに、本当に頭が上がりません。


自分も将来はあのくらい余裕をもてる40歳になりたいと思う。

絶対に僕以上に忙しいはずなのに、それでもきっちりと時間をつくれるというのは


スケジュールを詰め込みすぎる癖のある自分は見習わなければいけない。


所長と話していると、本当にこの人は建築が好きなんだといつも思う。


昨日もその話になって、自分が好きな事が仕事にできる事ほど幸せなことはないと言っていた。

そして、自分も楽しいと思っている事が、

結果的に相手の喜びに繋がる職業って実はそんなにないのではないかと。


よく建築学生は徹夜で作業をする。

それは自分を苦しめたいとかという理由ではなく

よりいいものを創りたいからやっていることであって

それがどんどん創っている建築が良いものになっていくことが嬉しいのである。


当然、作業効率については考えなくてはいけないけど、

なんかそれはサービス残業何時間とかいう世界とは

少し性質が違うと思う。


「好きこそ物の上手なれ」という言葉がある。


自分が心から好きだと言えるようなことが自分の身の回りにどれほどあるだろうか?

それは他者にとってはそうではないものでも、自分にとって好きなものであればそれでいいと思う。

お金とか、見栄とか、社会的地位とかそれだけでは幸福論は語れない。

数値化や相対化できないものって世の中にはたくさんある。

それは理由なんてそんなに重要じゃなくて、すごく感覚的で本能的でいいと思う。

自分に対して八方美人なほど不幸なことはない。

そこのストレートさは年をいくら重ねても持ち続けていいのではないか。

そんな事を思った夜でした。

今日からはしばらく旅行に出かけます。


ではでは