厦門 鼓浪屿
厦門(閩南語でアモイ)は1842年に南京条約によって上海と同様に開港された都市。
料理は海に面していているので海鮮が多く、味付けもやさしい。
厦門はイギリス、フランス、アメリカ、日本の共同租界となった上海とは違い、
1862年にイギリスによって占領された。
向かい側の島である鼓浪屿(日本語だとコロンス島)は1902年に13カ国による共同租界になったという歴史背景がある。
建物の様式も上海同様にエリアごとで急にイギリス調の建物が現れたりする。
鼓浪屿も同様に、路地を一つまたぐだけでも、別の国のような風情に変わる。
上海に来た時もこの「租界」によって出来上がった都市に対する違和感と同じくらいの興味が湧いた。
そういった背景を持つ都市を歩いていると風景がめまぐるしく変化し、
人柄も閉鎖的な感じがなく、
外国人がいる事になんの違和感もなく接してくる。
「都市のおおらかさ」は長い時間を経て獲得されてるのだと実感する。
国際都市には国際都市になるべく理由や歴史、立地条件など様々な条件が絡み合って成立している。
2020年の東京オリンピックのときに日本は果たして外国から見ても国際的な国になっているだろうか。