竹林寺 納骨堂

竹林寺 納骨堂 設計 堀部安嗣 (2013年竣工) 森林内にある境内の奥にひっそりと佇む建築。 訪れたときに感じた違和感を掘り下げてみると 設計者の時間軸に対する思考が少し垣間見えた気がした。 建築が長く生きるためには建築の外側まで(地域、ひいては風土ま…

海のギャラリー

海のギャラリー 設計 林雅子(1966年竣工) 長い冬眠期間を経て、ずっと行きたかった場所へ。 片道約10時間をかけてやっとたどり着けた建築。 実際に身を置き、体感しただけで設計者がどんな空間を目指していたのかが説明を受けなくても伝わってきた。 もう50…

思いを形に

それぞれが持つバックグラウンドは同じものなんてない。 どこまでいっても、 私はあなたにはなれないし あなたは私になれない 相手を理解したいと思うのであれば、 まずは当事者意識をもつところから始めてみる。 経験してみてわかったという発見は、そうい…

時代は変わる

新しい元号に変わり、何かが急に劇的に変わる訳ではないけど、 平成という31年間の月日はほぼ自分たちが生まれ育ってきた時代だ。 この約30年で起きてきた出来事が僕らを構成し、影響を与えている。 次の時代はどうなる? どうする? 今度は「大人たち」が決…

music

春の夜風を受けながら。しんみりと。

掲載されました

昨年担当していた住宅が掲載されました。 全国の書店、インターネットでの購入が可能ですので、是非ご高覧くださいませ。 shinkenchiku.online

広島の建築

Álvaro Siza の建築

ポルトガル レサのスイミングプール(Álvaro Siza )ポルトガル レサのスイミングプール(Álvaro Siza ) 途中までしか書けなかったシザ建築について。数年前のポルトガルに行った時の写真を引っ張り出して再度復習。 シザ建築は訪れる前までは白く何か幾何学的…

中国国际设计博物馆 Álvaro Siza

昨年10月にオープンしたばかりのポルトガルの建築家 Álvaro Sizaによる 中国国际设计博物馆 。場所は隈さんの美術館と同じ中国美术学院の象山キャンパス内にある。このキャンパス内には王澍、隈研吾、シザと世界的建築家の建築が盛りだくさんでかなり大きな…

中国美术学院民俗艺术博物馆 隈研吾

上海時代友人の結婚式に呼んでいただき、久しぶりの上海。 まだ自分がいた頃、王澍建築を見に行った時に建て方をしていたので、あれからもう5年近く経ち、ようやく見学できる日が来た。 あのときに比べて随分自分も建築の見方が変わったと何度も足を運んだ場…

2019年のはじまり

気持ちのよい1年の始まりを今年もここから。

体温のある空間

入った瞬間に珈琲の良い香りに全身が包まれるような場所。ちょうど行った時間もよかったのだろう。温度計では計れない温かさがありました。 手音(てのん) 〒815-0032 福岡県福岡市南区塩原4-12-10 http://tenon-coffee.com/

場所の意味

「この星の光の地図を写す」へ訪問。冒険家、写真家の石川直樹の作品展示。館内写真は一部を除いてOKというオープンマインドがあり、現代の告知のシステムをちゃんと理解している展覧会。 作者の作品はCORONAという作品集を見たときから名前は頭の隅にあった…

先生のしごと

先週末、地元の高校に呼んでいただいて、職業についてのレクチャーをしてきました。3年前から呼んでいただいて、今年で3年目。弁護士さんや、新聞社の局長さんなど そうそうたるメンバーのなか、若造の僕がパネルディスカッション。高校生から色々な質問が飛…

溶け込むランドマーク

住宅街にあって住宅のようで、住宅じゃないかたち意味深な3つの山。ランドマークとなるものは周囲と要素が異なることで、ランドマークになるのだけれどもそうではない、ランドマークのあり方。待機児童や保育士不足が申告な保育園。通う人や、働く人が集まる…

30代に突入して思うこと

プロジェクトが少し落ち着きはじめて、最近色々な事をゆっくり考える時間が持てた。去年30代に突入してより自分が得意なこと、好きなことが鮮明になってきたし、逆に不得意なこと、できないことも分かってきた。ふと周りを見渡すと同級生で建築のいわゆるア…

新海誠展

帰り道にふと広告を見かけたので、行ってきました。ジブリ以外のアニメは普段ほとんど見てなかったのですが、色々な人から「君の名は」は見たほうが良いとオススメされ映画館に見に行ったことはあったけど、新海監督の他の作品は全然知らないままでしたが、…

空を取り込む

市内南区で進んでいる保育園の現場。もうすぐ完成。

山口県立山口図書館

設計:鬼頭梓前川国男の思想を受け継いだ図書館建築のパイオニア。 「デザインの自由は、常にクライアントと社会のために行使されるという限界を超えることは許されない」という前川から受け継いだ設計思想は現代にも必要とされる考えだと思った。山口県立美…

不走庵三輪窯

山口県萩市にある三分一博志 さんの不走庵 三輪窯を見学させてもらう。素材の特性、収蔵物の特性が熟考された建築。ディテールと全体像が一つの目標に向かって出来た傑作。 建築は何かの器であること。その何かによって建築の有り様は変わる。

密度

長らく更新できていませんでしたが、ようやく担当物件の引渡が終わりました。今回、色々な挑戦の連続でした。膨大な種類の材料と本当に多くの人の技術の集積によってこれまで体験できなかった境地にいけた気がします。建築は決して一人ではつくれない。そん…

枠廻りの検討。取り付けてしまえばほとんど気づかれないがこの10mmの差が全体のバランスを変えるのではないかと信じている。建築はそんな、ひと手間の集合体によって出来上がっていくのだ。

まだ見ぬところへ

だいぶ形が見えてきた。ここに入った瞬間、何かがぞわっとする感覚があった。 できあがるまでその感覚がなんなのか、よくわからないが今まで体験したことがないものが出来ている気がする。ここから最後まで走り抜ける。HDR撮影で広角で撮ってみたがなんだか…

大人のふるまい

先日、職場の近所に昼食に出た際いつもお世話になっている方にばったり会いカウンターでしばらく一緒に食事をして先に先方は店を出られた。そして、僕が食べ終わりお会計をしようとしたら、お会計は◯◯さんが先ほど済まされました。とテレビでは見た事あった…

grid

あらゆるものを受け入れる矩形。 やわらかい建築を目指して。 建方が終わり、緊張感が高まってきました。

2018

何年ぶりかわからない、むしろ初めてだったのかもしれない、どこにも遠出しなかったお正月。お陰様で、一年間で一番ゆっくりできたし、色々な事を考える時間が持てた。 一つの事に集中して時間をかけて考えたり、つくったりする環境や時間を自分が望んでも、…

現代のお寺の役割

2年前から取り組んでいた福岡県直方市植木にあるお寺の門信徒会館・納骨堂 が竣工しました。 お寺は本来、仏像が祀られ、出家者が住まい、修行を行う場所ですが、江戸時代には寺子屋の登場によって学び舎のような使われ方をしたり結婚式をしたり、お葬式をし…

何もないけど満たされている

ラジオからふと流れて来た歌。 朝に聞きながら出発したくなる曲Nulbarich( ナルバリッチ) 今後注目しておきます。

僕たちは何をデザインしようとしているのか?

最近色々な業種の人と話す時に人が足りないと言う事を挨拶と同じくらい耳にする。建築の設計業界も同じ。人件費の安い国では多くのマンパワーを費やしたデザインが可能になるのに対して人が減りつづけるこの国はどこへ向かうのか。もう既にそれを見据えてい…

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次なるプロジェクトの原寸モックアップ。構造のディテールを確認し、これでいけるのではないかということがわかった。実際は隠れてしまうところだけど、全体の基盤となる大切な部分。このプロジェクトは住宅に対する大きなテーマへの挑戦である。息継ぎした…